内閣府、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期14課題の「社会実装に向けた戦略及び研究開発計画」案に対して意見書を提出しました

内閣府(画像はイメージです)

当法人提出意見


2. 研究開発に係る実施方針 (5) ルール形成 について

必要なルールを検討するうえで作成されるガイドラインについては、国際連合や欧州連合といった機関の動向を注視し、我が国に有利な産業形成がなされるよう必要な措置を講じることについて明記することを提案する。


3. 個別の研究開発テーマ(3) (研究開発名:a-3 インターバースを活用したコミュニケーション技術) 

インターバースを活用したコミュニケーション技術の社会実装にあたり、二重行政等を防ぐ観点から、既存の官民連携の枠組み、例えばテレワーク・ワーケーション官民推進協議会などを研究開発にあたって活用することを明記することを提案する。


3. 個別の研究開発テーマ(5) (研究開発名:a-5 バーチャルエコノミー拡大に向けたルール・標準化等の検討)

バーチャルエコノミー拡大にあたり、公正取引を推進する観点から「図表 III-16.本研究開発テーマの概要」にアバターやそれに付随するアクセサリーに関する市場の独占・寡占状況を精査し、消費者に著しい不利益が生じないようなルール形成を目指すことを明記することを提案する。【以下、非公開を希望いたします】(公開に当たり省略)ため、適切な措置を講じるよう、要請する。


3. 個別の研究開発テーマ(7) (研究開発名:a-7 インターバースのリスク低減)

「図表 III-20.本研究開発テーマの概要」 における「匿名性の担保による他者への誹謗中傷の大量発生(炎上)等の迷惑行為や反社会的行動を抑制・防止する術がない」に係る記述に関連して、匿名性の担保による他者への誹謗中傷の大量発生については当法人も非常に憂慮を示す所であるが、その解決手段として表現の自由を委縮させる手段(レーディング、社会信用度システムなど)を用いる場合は極めて慎重な検討を行う必要がある旨について明記することを提案する。


3. 個別の研究開発テーマ(14) (研究開発名:d-1 バーチャルエコノミー人材育成) 

「図表 III-43.国内における現状のバーチャルエコノミー関連教育」に関連して、「エンジニアリング人材に加え、コンテンツクリエイターやサービス開発人材 、果ては経営人材など多様な人材の確保が必要になってくる」といった記述について、既存のコンテンツを用いて2次的著作物を作成するクリエイター人材等も適切に評価できる枠組みを構築することについて明記することを提案する。

戦略的イノベーション創造プログラムとは
SIPは、内閣府総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。国民にとって真に重要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する10の課題に取り組みます。
参考:https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/sympo1412/about/index.html