文化審議会「文化芸術推進基本計画(第2期)(中間報告)」に対して意見書を提出しました
参考リンク:第3次川口市男女共同参画計画策定(素案)意見募集
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01060/020/1/40223.html
令和5年1月11日
川口市 市民生活部 協働推進課 男女共同参画係 御中
「第3次川口市男女共同参画計画策定(素案)」に対する意見書
法人名:NPO法人バーチャルライツ
新たに策定される「第3次川口市男女共同参画計画策定(素案)」につきまして、パブリック・コメント手続きに係る事案に利害関係を有する者として意見書を提出いたします。
要約:大枠は評価するものの、意味するところが必ずしも明らかではない文言や、エンターテイメントの表現規制につながりかねない文言が存在するため、それらの文言について、内閣府の定める「第5次男⼥共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え⽅」に則った表現とするよう求めます。
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課題3 メディア等における情報、表現に関する配慮 p.22
性別による固定的な役割分担や差別を連想させ助長する表現、男女間における暴力などを
正当化し助長する表現、不必要な性的な表現を用いないような配慮をメディアに要請する必要があります。また、市や関連機関も多くの市民に向けて情報を発信する立場から、同様の配慮を心がけなければなりません。
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差別的な表現が望ましくないこと自体は明らかですが、「連想させ助長する表現」という表現ではその定義が必ずしも明らかではありません。表現のメッセージ性を行政府が判断することは極めて困難であり、運用によっては市や関連機関が要請という名の表現規制に繋がる可能性のある施策を行う可能性があることから、訂正または削除を求めます。なお、内閣府の「第5次男⼥共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え⽅」は同様の指摘を受け「メディアにおける不適切な性・暴力表現」といった記述を「違法な性・暴力表現」といった記述に修正されています。
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参考資料:第5次男⼥共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え⽅(内閣府)
●素案(修正前)
インターネット上のメディアを含む、メディアにおける不適切な性・暴力表現を防止するため、関係機関等と連携した広報啓発の推進等の適切な対応を行う。
https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/5th/masterplan.html
●閣議決定(修正後)
インターネット上における違法な性・暴力表現の流通等を防止するとともに、関係機関等と連携した広報啓発の推進等の適切な対応を行う。
https://www.gender.go.jp/about_danjo/basic_plans/5th/index.html
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課題3 メディア等における情報、表現に関する配慮 p.22
表現された情報を市民が主体的に読み解き、不適切な表現の指摘、削除について自己発
信できる能力(メディア・リテラシー)の育成や向上に努め、不適切な情報や性別による固定的な役割分担を押し付けた表現を容認しない社会的気運の醸成を図ります。
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フェイクニュースやヘイトスピーチといった不適切な表現を防ぐことは非常に重要ですが、定義が必ずしも明らかではない表現に対して行政府が「容認しない社会的気運の醸成を図ります」と明言するのは不適切であるため、修正を求めます。また、映画やゲーム、体験型VRなどのエンターテイメント表現に対して、行政が表現制限に繋がるような活動を行うことの無いよう、要請いたします。
以上
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